臨床眼科31巻6号

1977年06月発行

臨床報告

農村における外眼部感染症の起炎菌について

著者： 藤田邦彦¹ 山口達夫²

所属機関： ¹埼玉医科大学眼科学教室 ²順天堂大学医学部眼科学教室

ページ範囲：P.841 - P.844

文献概要

はじめに
　起炎菌の動態を知る事は，眼感染症の治療上，重要なことである。従来より都市における起炎菌については多くの報告があるが，農村地域におけるものは少ない。われわれは長野県佐久総合病院において約3年間（1972〜74年），急性結膜炎，涙嚢炎，麦粒腫の，3疾患について，おのおの起炎菌の検出，Disc法による抗生物質の感受性および点眼薬の疾患に対する効果について，調査を行なつたので報告する。