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連載 眼科図譜・236
網膜芽細胞腫の前房内増殖
著者: 郡山昌太郎1 調枝寛治1
所属機関: 1広島大学医部眼科学教室
ページ範囲:P.872 - P.873
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網膜芽細細腫が前房内へ転位し増殖するのは稀であり,なかでも,前房内に小腫瘤を形成する例は,きわめて少ない。Velhagenによれば,Ulrich (1886),Hymer(1893)およびPascheff (1924)の報告があるという。最近では,私どもの他に報告例がないようである。
私どもは,1962年1月から1973年12月までの12年間に広大眼科に入院し,加療された22例の網膜芽細胞腫のうち,前房内に転位し,真珠のような色で,卵形あるいはゴムマリ状の遊離嚢胞のような形をとつた症例を2例経験したので,その1例を供覧する。
網膜芽細細腫が前房内へ転位し増殖するのは稀であり,なかでも,前房内に小腫瘤を形成する例は,きわめて少ない。Velhagenによれば,Ulrich (1886),Hymer(1893)およびPascheff (1924)の報告があるという。最近では,私どもの他に報告例がないようである。
私どもは,1962年1月から1973年12月までの12年間に広大眼科に入院し,加療された22例の網膜芽細胞腫のうち,前房内に転位し,真珠のような色で,卵形あるいはゴムマリ状の遊離嚢胞のような形をとつた症例を2例経験したので,その1例を供覧する。
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