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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科31巻7号

1977年07月発行

文献概要

臨床報告

人眼網膜色素上皮活動におよぼす高張液静脈内注入の影響

著者: 河崎一夫1 柳田隆1 山本幸子1 米村大蔵1

所属機関: 1金沢大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.889 - P.894

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緒 言
 高張液の動脈内注入(以下では動注と略す)によつて,重篤な神経障害を併発することなく脳・血液関門は可逆的に解離し(サル)13),さらに網膜色素上皮の関門も弛緩するという(ウサギ10),サル9))。ERGのc波は高張液の静脈内注入(以下では静注と略す)で著明に増大する7,17〜20)。c波と眼球常存電位はともに主に網膜色素上皮に由来するといわれる。人眼常存電位の間接的指標となるEOGにおよぼす高張液静注の効果を検討したところ,高張液の臨床常用量によつてEOG振幅が明らかに変化し,この現象は二,三の眼疾患で欠如することが判明したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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