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臨床報告
Monochromatic Filterによる眼底疾患の分析(第1報)
著者: 富井純子1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.895 - P.902
文献購入ページに移動緒 言
Ginestons1)の頃より,単色光による眼底所見の観察は多くの情報を提供するであろうとされていたが,1913年,Vogt2)により,初めて,その方法が実施された。その後,Francesch-ette & Müller(1930),Pavia(1931),Kleefeld(1935),Serr(1937),Ballentyne(1937)と報告が続いた。その結果は一定ではなく,臨床応用にには非実用的なものであつたが,眼底所見の把握に,新しい示唆を残した。単色光による眼底写真は,1934年,Kugelbergにより初めて発表されたが,当時,眼底カメラ,撮影手技,フイルムの感度,フイルターの特性等々,多くの問題があつた。
その後,フイルターの開発,眼底撮影法の向上に伴い,Potts3),Behrendt & Duane4),Beh-rendt & Wilson5),小島ら6)による詳細な分析は当時,注目を浴びた。PottsはTelevision ca-meraによる観察を行ない,Behrendtらは主波長が431,477,504,549,577,606および640nm,透過率40%,半値幅がほぼ10nmの干渉フイルターを用い,小島らはKodak Wrattenfilter No.17をおのおの使用し,眼底撮影を行なつた。
Ginestons1)の頃より,単色光による眼底所見の観察は多くの情報を提供するであろうとされていたが,1913年,Vogt2)により,初めて,その方法が実施された。その後,Francesch-ette & Müller(1930),Pavia(1931),Kleefeld(1935),Serr(1937),Ballentyne(1937)と報告が続いた。その結果は一定ではなく,臨床応用にには非実用的なものであつたが,眼底所見の把握に,新しい示唆を残した。単色光による眼底写真は,1934年,Kugelbergにより初めて発表されたが,当時,眼底カメラ,撮影手技,フイルムの感度,フイルターの特性等々,多くの問題があつた。
その後,フイルターの開発,眼底撮影法の向上に伴い,Potts3),Behrendt & Duane4),Beh-rendt & Wilson5),小島ら6)による詳細な分析は当時,注目を浴びた。PottsはTelevision ca-meraによる観察を行ない,Behrendtらは主波長が431,477,504,549,577,606および640nm,透過率40%,半値幅がほぼ10nmの干渉フイルターを用い,小島らはKodak Wrattenfilter No.17をおのおの使用し,眼底撮影を行なつた。
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