文献詳細
文献概要
臨床報告
同胞2名にみられたCongenital Retinoschisis
著者: 長谷部治之1
所属機関: 1広島大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.945 - P.950
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Congenital Retinoschisis (以下C.R.と略す)は伴性劣性遺伝を示す網膜硝子体疾患であり,欧米では既に多数の報告がみられる。しかしわが国では比較的稀な疾患であり,近年網膜硝子体疾患への関心の高まりと共に,その報告数が増えてきているが,まだ日常診療において常に考慮されている疾患とはいい難いようである。またわが国で報告された多くは,安定期に入ったC.R.であり,種々の合併症に対して積極的に治療を加えたものは少ないようである.本症例は兄弟例であり,その特異な眼底所見と共に,それぞれが興味深い臨床経過を示しているので報告する。
Congenital Retinoschisis (以下C.R.と略す)は伴性劣性遺伝を示す網膜硝子体疾患であり,欧米では既に多数の報告がみられる。しかしわが国では比較的稀な疾患であり,近年網膜硝子体疾患への関心の高まりと共に,その報告数が増えてきているが,まだ日常診療において常に考慮されている疾患とはいい難いようである。またわが国で報告された多くは,安定期に入ったC.R.であり,種々の合併症に対して積極的に治療を加えたものは少ないようである.本症例は兄弟例であり,その特異な眼底所見と共に,それぞれが興味深い臨床経過を示しているので報告する。
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