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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科31巻7号

1977年07月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

黄斑部低形成症の2家系

著者: 岡山良子1 豊福秀尚1 大蔵文子1 何千恵子1

所属機関: 1熊本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.959 - P.965

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緒 言
 黄斑部の発生異常である黄斑部低形成症は,稀にみる疾患である。本症は小児に,弱視のため発見されることが多い。また小眼球症・脈絡膜および虹彩毛様体の欠損症・無虹彩症・視神経欠損症・網膜有髄神経線維などに合併して起ることが多いといわれている1)。最近私たちは上記合併症を伴わない黄斑部低形成症の2家系を経験した。その1家系は4代にわたる常染色体優性遺伝と思われ,他の1家系は同胞間3名に発症した家系であつた。常染色体優性遺伝を示した症例は現在までに報告がなく,本例がはじめてであると思われる。おのおのの家系の発端者を中心に両家系の臨床調査を行なつたので,施行した検査項目とそれに対する考察を加え報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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