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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科31巻9号

1977年09月発行

文献概要

総説

色覚の発生機序

著者: 御手洗玄洋1

所属機関: 1名古屋大学環境医学研究所

ページ範囲:P.1123 - P.1133

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はじめに
 20年前であつたら色覚の発生機序を神経生理学に問うことなど何もなかつたであろう。
 当時ですら,色覚はまだ遠い心理現象であつた。しかし以後のわずかな間に数々の発見が相次いで,その問いがいまここに向けられるようになつたのは,同じ期問これにかかわりをもつた者にとつて大きな感慨である。もちろんこの発展は,色盲の研究,心理物理的研究,視物質の化学などことなつた多くの分野の研究から独立したものではない。ただこれらとの関連の上に解説することは到底筆者の能力の範囲でないので,ここではかかわつた範囲の神経生理学だけからの答案を書いて責をふさぐことにしたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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