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臨床報告
先天性眼窩奇形腫の1例
著者: 野崎尚志1 粟屋忍1 杉田源太郎1 杉田虔一郎2 杉藤徹志3
所属機関: 1名古屋大学医学部眼科学教室 2名古屋大学医学部脳神経外科学教室 3名古屋大学医学部第一外科学教室
ページ範囲:P.1165 - P.1169
文献購入ページに移動先天性眼窩奇形腫は生下時より著明な片眼の眼球突出を主徴としてその成長は速く,早期手術を必要とする稀な疾患である。Streiffら1)によると1863年にHolmesが報告して以来文献的に54例が記録されている。性別では女性(25例)が男性(12例)よりも多く,17例に性別の記載がないとしている。また左右差では左眼窩(26例),右眼窩(22例)となつており6例は左右が不明であるという。
わが国では現在までに水尾,桶渡2)(男性,左眼窩),河内3)(性別不明,左眼窩),越智4)(男性,左眼窩),中山5)(女性,右眼窩),松田,杉本6)(女性,左眼窩),谷,角田7)(女性,右眼窩),田坂,桐村8)(女性,左眼窩),日谷9)(男性,右眼窩),福味,兼子,河瀬10)(女性,右眼窩)等の報告がある。
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