icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科31巻9号

1977年09月発行

文献概要

臨床報告

Rodenstock社製視機能検査器(Rodatest)で測定できる色覚検査—Test Disc 173

著者: 深見嘉一郎1

所属機関: 1京都府立医大眼科学教室

ページ範囲:P.1171 - P.1175

文献購入ページに移動
はじめに
 色覚異常に対する検査は従来Stilling表,石原表などによつて,ある集団から異常者を,screen-ingし,またはある個人が異常か正常かを検査し,異常または異常の疑いのある者について定量的検査表,D−15,anomaloscope,lantern testなどによつて検査して類型や程度を決定している。その場合定量的検査表といわれる程度を決定する検査表は簡便ではあるが,各表によつて程度の基準が異なる1)という根本的難点がある。そこでD−15とlantcrn testによつて程度区分をする方式2)が考え出されている。他方医学的な意味において厳密な類型分類は臨床的にはanomaloscopeによる以外に方法はない。しかし,この検査器は扱い方がむずかしく,よく習熟した者でない限り信頼に価する結果が出せないという困難さがある。
 最近Rodenstock社の視機能検査器(Roda-test)で測定しうるTest Disc 173という色覚検査器が発売された。その目的は簡便に検査ができ,その成績が安定であり,しかも長期間の使用に耐えることである,という。今回この検査器を試用し好成績を得たので,その結果を報告し,この検査器の存在価値について考察を加える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?