文献詳細
臨床報告
文献概要
緒 言
脈絡膜を初めとして眼内の転移性腫瘍は日常診療において遭遇する機会は決して多くない。加えて全身的に腫瘍が発見されている時は転移を疑うことは比較的容易であるが,網膜剥離のごとき所見のみの場合は診断が難しい。
今回,われわれは網膜剥離と思われた症例に転移性脈絡膜腫瘍を認め,不幸な転帰をとった症例を経験したので報告する。本症例は最後まで転移性の眼内腫瘍があることが診断できず,いわゆる誤診例であるがその臨床経過および病理所見を報告し,反省の具に供したい。
脈絡膜を初めとして眼内の転移性腫瘍は日常診療において遭遇する機会は決して多くない。加えて全身的に腫瘍が発見されている時は転移を疑うことは比較的容易であるが,網膜剥離のごとき所見のみの場合は診断が難しい。
今回,われわれは網膜剥離と思われた症例に転移性脈絡膜腫瘍を認め,不幸な転帰をとった症例を経験したので報告する。本症例は最後まで転移性の眼内腫瘍があることが診断できず,いわゆる誤診例であるがその臨床経過および病理所見を報告し,反省の具に供したい。
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