文献詳細
文献概要
特集 第31回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 学会原著
開放隅角緑内障の視機能に関する研究—感度−持続時間曲線について
著者: 環龍太郎1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.17 - P.22
文献購入ページに移動緒 言
緑内障の視機能障害に関して,著者らはさきに開放隅角緑内障の網膜中心窩部位におけるスペクトル感度を測定し,とくに短波長領域,すなわちいわゆるblue componentに感度低下を認めることを報告した。今回著者は緑内障による視機能障害のメカニズムを知る目的で,北原1,2)がさきに発表したTübinger perimeterの反射面に種々の波長の光を投影する装置を使用し,前回よりも強い順応光を用いた選択的順応法により,臨床的に開放隅角緑内障の網膜中心窩における3種のcomponentを分離,測定し,blue componentの感度低下を確認した。さらに視機能障害解明の一手段として,時間的寄せ集め機能を示す感度−持続時間曲線を求め,知見を得たので報告する。
緑内障の視機能障害に関して,著者らはさきに開放隅角緑内障の網膜中心窩部位におけるスペクトル感度を測定し,とくに短波長領域,すなわちいわゆるblue componentに感度低下を認めることを報告した。今回著者は緑内障による視機能障害のメカニズムを知る目的で,北原1,2)がさきに発表したTübinger perimeterの反射面に種々の波長の光を投影する装置を使用し,前回よりも強い順応光を用いた選択的順応法により,臨床的に開放隅角緑内障の網膜中心窩における3種のcomponentを分離,測定し,blue componentの感度低下を確認した。さらに視機能障害解明の一手段として,時間的寄せ集め機能を示す感度−持続時間曲線を求め,知見を得たので報告する。
掲載誌情報