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特集 第31回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 学会原著
末期緑内障による視覚障害者の眼圧管理の意義
著者: 山崎康宏1
所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室 2大阪市立小児保健センター
ページ範囲:P.23 - P.37
文献購入ページに移動末期緑内障を持つ視覚障害者(児)にはいくつかの医学的,社会的の問題がある。
第一に,視覚障害者がすでに医療と全く断絶していることである。たとえば老人性白内障の場合は手術という医療によつて,合併症がない限り視力予後が良いので患者は医療に大きな期待と信頼を持つている。しかし,重度の視覚障害者の場合は,発症より視覚障害を残しての症状固定にいたるまで,実に多くの医療行為,すなわち多くの検査,薬物療法,手術などを繰り返し受けており,その結果,不良な予後となつたため,医師および医療への不信,諦念を持つにいたつているものが大部分である。
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