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特集 第31回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 学会原著
緑内障病期と視神経乳頭—Ⅰ.視神経乳頭CupとPallorについて
著者: 塩瀬芳彦1 大見吉洋1 川瀬芳克1 伊藤照子1 天野みゆき1
所属機関: 1愛知県総合保健センター
ページ範囲:P.51 - P.58
文献購入ページに移動緑内障における視神経乳頭変化の定量的表現法として,現在臨床的にもつとも広く使われている方法はC/D比(cup/disc水平直径比)1)であるが,この評価法はその定義も含め多くの問題点がある。
最近Schwartz2)は多数の双生児を対象にC/D比を精密に計測し,この結果を他の著名な学者(Snydacker3), Armaly1), Becker4), Pickard5),Tomlinson6))の統計と比較検討をしているが7),同じ正常眼でありながらそれぞれに全く異なつた分布様式であることを指摘し,これはsample側の質的条件の差異のみでは説明しうるものではなく,判定法の差による検者側の要因であることを明らかにした。
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