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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科32巻1号

1978年01月発行

文献概要

特集 第31回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 学会原著

白内障手術中におこる硝子体脱出の予防・救済法

著者: 平井健一1

所属機関: 1徳島大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.115 - P.118

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緒 言
 白内障の手術中におこる硝子体脱出を予防し,またはこれを救済する方法については多数の報告がある。従来一般に行なわれている防止対策は,十分に瞬目・球後麻酔を効かせる,眼球マッサージをする,MannitolやDiamoxなどを投与する,などの方法で眼圧・硝子体圧をコントロールすること,またはFlieringa輪を使つて眼内圧の上昇を防ぐことなどであり,救済対策としてはanterior vitrectomyがある。
 三井は1966年に,硝子体脱出は手術前または手術中に予測できることが多いことを述べ,こういう場合には大きな周辺虹彩切除孔をつくつて,そこから水晶体を摘出すれば,硝子体脱出をかなり防げると共に,たとえ硝子体が周辺虹彩切除孔から脱出しても,良い視力と,円形の瞳孔とを保つことができる事を発表した1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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