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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科32巻1号

1978年01月発行

連載 眼科臨床レントゲン診断学・1【新連載】

撮影法(その1):後→前方向撮影

著者: 戸塚清1

所属機関: 1関東逓信病院

ページ範囲:P.150 - P.151

文献概要

はじめに
 従来から眼科ではレントゲン診断は余り重視されていない。その理由は二つあると思う。一つは,眼科ではX線によらないで,生体に起る病変の諸相を,直接肉眼で,または光学器械で良く覗い知りうること,二つは,陰影複雑な眼窩骨壁等に囲まれているために,C.T.等の場合を除いては,眼窩内容をなす諸組織が総てほぼ均一の影像しか与えないことである。
 しかし眼科においてもレントゲン診断は必要であり,1)外傷で透光体の何れかの部分に混濁,あるいは出血等が起つたために眼球内部を覗きえぬような際に,そこに異物の侵入,留止を確めたい場含,2)種々の眼疾患脳疾患,あるいは外傷等の際に,眼窩壁,視神経管,あるいは頭蓋内の変化の有無を確めたい場合,3)涙道の変化を確めたい場合,4) X線写真を多数統計して人類学的統測を行う場合等は特に重要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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