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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科32巻1号

1978年01月発行

文献概要

臨床報告

急性緑内障症状で発症した原田病

著者: 白土城照1

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.167 - P.170

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緒 言
 原田病1)の続発性緑内障は,経過中の虹彩後癒着および周辺虹彩前癒着による,いわゆるVogt-小柳型と,治療中のStcroid緑内障に大別され,その頻度は20%前後2,3)であるといわれているが,近年原田病の極めて初期に,後極部炎症および虹彩炎に先行して眼圧上昇を示した例が報告4〜6)されている。この緑内障症状先行型ともいうべき原田病は,前房深度の減少を伴う事が指摘されているが,その深度および変化を測定した報告は行われていない。今回,著者は両眼の急性閉塞隅角緑内障症状で発症した原田病を経験し,前房深度および屈折系変化の経時的測定によつて,初期眼圧上昇の機転を推察することができたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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