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Laurence-Moon-Biedl症候群Alström-Hallgren型の同胞例
著者: 桂弘1 田中靖彦1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1541 - P.1546
文献購入ページに移動Laurence-Moon-Bicdl症候群は,網膜色素性症,肥満,知能障害,性器発育不全および多指症の5主徴と備えた症候群として広く知られており,Rossら1)によれば,1955年までに約300例が,本邦でも現在までに200例以上の報告がある。
一方,Alströmら2)は1959年,網膜色素変性症,肥満,神経性難聴,糖尿病の4症状を主徴とした症候群を,Laurence-Moon-Biedl症候群とは異なつた独立した症候群として報告した。以後,10例の報告があるが,Goldsteinら3)はこれをAlström症候群と呼んでいるのに対し,Kleinら4)は,Laurence-Moon-Biedl症候群の一亜型として,Alström-Hallgren型と呼ぶのが妥当であると述べている。
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