文献詳細
特集 第31回日本臨床眼科学会講演集 (その2)
学会原著
文献概要
緒 言
未知の原因で発病するベーチェット病は,慢性遷延性経過をたどり,その視力予後は不良である。これまで免疫抑制剤1)やコルヒチン2,3)ほか多くの治療法が試みられてきたが,いずれもその治療効果は満足できるものではない。従来の治療法は,免疫抑制剤やコルチンを含めてもつぱら生体の機能を抑制する方向での治療法であつて,本病のような慢性遷延性の疾患には真に適当な治療法とはいえない。
むしろ生体の機能を賦活するような治療法が求められるべきであろう。近年免疫学の進歩により,ある種の疾患において非特異的免疫増強療法が著効を示すことが知られてきた。
未知の原因で発病するベーチェット病は,慢性遷延性経過をたどり,その視力予後は不良である。これまで免疫抑制剤1)やコルヒチン2,3)ほか多くの治療法が試みられてきたが,いずれもその治療効果は満足できるものではない。従来の治療法は,免疫抑制剤やコルチンを含めてもつぱら生体の機能を抑制する方向での治療法であつて,本病のような慢性遷延性の疾患には真に適当な治療法とはいえない。
むしろ生体の機能を賦活するような治療法が求められるべきであろう。近年免疫学の進歩により,ある種の疾患において非特異的免疫増強療法が著効を示すことが知られてきた。
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