文献詳細
文献概要
総説
角膜熱形成による円錐角膜の治療
著者: 糸井素一1
所属機関: 1京都府立医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.371 - P.376
文献購入ページに移動緒 言
私たちが円錐角膜の治療のため,角膜熱形成という方法を開発してから1〜4),すでに5年たつた。
普通角膜の表面を加熱すると,角膜のコラーゲンが熱収縮をおこすために,角膜の彎曲が扁平化するが,同時に細胞や組織が熱障害を受けて,角膜混濁をおこす。しかし,特別な条件下,具体的には,90℃で1秒間以内熱した場合は,障害は可逆的であとににごりを残さずに,角膜の形だけを変えることができる。
私たちが円錐角膜の治療のため,角膜熱形成という方法を開発してから1〜4),すでに5年たつた。
普通角膜の表面を加熱すると,角膜のコラーゲンが熱収縮をおこすために,角膜の彎曲が扁平化するが,同時に細胞や組織が熱障害を受けて,角膜混濁をおこす。しかし,特別な条件下,具体的には,90℃で1秒間以内熱した場合は,障害は可逆的であとににごりを残さずに,角膜の形だけを変えることができる。
掲載誌情報