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連載 螢光読影シリーズ・2
網膜静脈分枝閉塞症
著者: 横地圭一1
所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.519 - P.522
文献購入ページに移動H.M. 患者(52-5053,K.N.,F 52-956)は60歳の女子で,約20日前から自覚している左眼の霧視と傍中心暗点を主訴として来院しました。視力は右0.9(1.2×+1.0D),左0.02(0.04×+1.5D)。初診時の血上圧は190/110mmHgでこれは現在治療中です。眼圧は左右とも14mmHg,前眼部には特に異常はなく,軽度の初発白内障が両眼にあります。左眼の眼底所見ですが,上耳側静脈の支配領域に火焔状の出血があり,その中に軟性白斑を数個含んでいます。出血は黄斑部にまでかかり,黄斑部は浮腫状で黄斑部の下方から乳頭側にかけてcircinata様に硬性白斑が出ています。
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