icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科32巻4号

1978年04月発行

文献概要

臨床報告

両側性に発生した内頸動脈海綿静脈洞部の巨大動脈瘤

著者: 中尾文紀1 鍋島種信1 古賀一誠2

所属機関: 1九州大学医学部眼科学教室 2九州大学医学部放射線科学教室

ページ範囲:P.678 - P.682

文献購入ページに移動
緒 言
 頭蓋内に同時に2個以上の動脈瘤が存在する多発性脳動脈瘤は脳動脈瘤の症例全体の9〜21%1)に存在するといわれ,それほど珍しいものではない。しかしながら内頸動脈海綿静脈洞部の両側性の動脈瘤はこれまで海外では22例,本邦では3例の報告しかなく,きわめて稀な疾患である2)。このたび著者らは21歳男性で左の外転神経麻痺で始まり脳血管撮影の結果,両側の内頸動脈海綿静脈洞部に巨大な動脈瘤が発見された症例を経験したので報告する。なお著者らの症例は両側性内頸動脈海綿静脈洞部の動脈瘤のこれまでの内外の報告例のなかでは最年少である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?