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薬の臨床
原発開放隅角緑内障患者に対する1%bupranolol点眼治療効果
著者: 荒木實1 高橋広1 植村恭夫1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.685 - P.695
文献購入ページに移動原発開放隅角緑内障の薬物療法として,通常,cholinergic agent(pilocarpine)と,catechola-mine(epinephrine)の点眼が行われ,この療法で不十分な場合はcarbonic anhydrase inhibitor(acetazolamide)の内服を併用するのが原則である。これらの薬剤が緑内障治療薬として登場して既に久しく,それぞれに,利点・欠点があり,これらの欠点を補い,またこれらによる眼圧下降の認められない例にも有効な治療薬の出現が望まれてきた。
最近,戻水の産生,流出機構と,交感神経受容体に関する研究が進み,特にβ受容体の関与が注目されている。このような趨勢の中で,β受容体遮断剤の眼圧下降作用に関する多数の論文が報告されている。
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