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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科32巻4号

1978年04月発行

文献概要

薬の臨床

原発開放隅角緑内障患者に対する1%bupranolol点眼治療効果

著者: 荒木實1 高橋広1 植村恭夫1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.685 - P.695

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緒 言
 原発開放隅角緑内障の薬物療法として,通常,cholinergic agent(pilocarpine)と,catechola-mine(epinephrine)の点眼が行われ,この療法で不十分な場合はcarbonic anhydrase inhibitor(acetazolamide)の内服を併用するのが原則である。これらの薬剤が緑内障治療薬として登場して既に久しく,それぞれに,利点・欠点があり,これらの欠点を補い,またこれらによる眼圧下降の認められない例にも有効な治療薬の出現が望まれてきた。
 最近,戻水の産生,流出機構と,交感神経受容体に関する研究が進み,特にβ受容体の関与が注目されている。このような趨勢の中で,β受容体遮断剤の眼圧下降作用に関する多数の論文が報告されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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