文献詳細
文献概要
総説
緑内障の薬物療法—その新しい局面
著者: 東郁郎1
所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.753 - P.758
文献購入ページに移動はじめに
最近,緑内障の薬物療法は新しい局面に向つて動きつつあると思われる。
その第1は,極初期の緑内障の扱いを巡つて,従前であれば緑内障の疑いという段階で既に縮瞳剤治療を始めることが多かつたのであるが,視機能に障害のみられない高眼圧症との異同が問題視されるようになつて,治療対象とする条件が論議されている。それは,ピロカルビンのような優れた点眼薬でも全く副作用なしとしないことから,患者に必要以上の負荷を与えるべきでないという考え方が生れてきたからである。
最近,緑内障の薬物療法は新しい局面に向つて動きつつあると思われる。
その第1は,極初期の緑内障の扱いを巡つて,従前であれば緑内障の疑いという段階で既に縮瞳剤治療を始めることが多かつたのであるが,視機能に障害のみられない高眼圧症との異同が問題視されるようになつて,治療対象とする条件が論議されている。それは,ピロカルビンのような優れた点眼薬でも全く副作用なしとしないことから,患者に必要以上の負荷を与えるべきでないという考え方が生れてきたからである。
掲載誌情報