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特集 第31回日本臨床眼科学会講演集 (その5) 学会原著
CTによる眼窩腫瘍の検索について
著者: 吉田秀彦1 雨宮次生1 塚原勇1 中野善久2 半田譲二3
所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室 2京都大学医学部放射線科学教室 3京都大学医学部脳神経外科教室
ページ範囲:P.783 - P.790
文献購入ページに移動Computed Tomography (CT)による眼疾患の検索については,すでに著者は,1,2の報告を行なつてきた1,2)。CTが眼科領域において最もその威力を発揮し得るのは眼窩疾患であることはあらためて述べるまでもなく,眼窩疾患,特に眼窩腫瘍のCTによる検索に関してはすでに欧米においてAmbroseらをはじめいくつかの報告がみられ,CTの優秀性が強調3〜9)されている。また本邦にても2,3の報告がなされているが10〜12),CTが開発されていまだ目が浅いためいずれも症例数が少なく,また初期のCTによる検索は装置の不完全さの故に充分満足できるものではない。向後更に多数の症例をあわせての検討の望まれるところであろう。
今回,著者らも1976年7月より1977年9月初めまでの14カ月間に眼窩腫瘍および偽腫瘍の症例計22例について,CTおよび組織学的に検索することができたので種々検討を加え報告する。
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