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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科32巻5号

1978年05月発行

文献概要

特集 第31回日本臨床眼科学会講演集 (その5) 学会原著

眼科領域におけるC.T.の使用経験

著者: 近藤和義1 三嶋弘1 調枝寛治1 日比野弘道2 魚住徹2

所属機関: 1広島大学医学部眼科学教室 2広島大学医学部脳神経外科学教室

ページ範囲:P.791 - P.796

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緒 言
 1967年以来,Hounslield1)によつて開発されたC.T.(Computed Tomography)は,1973年には実用化され,脳外科領域のみならず眼科領域においても広く応用されてきた。眼窩内の占拠性病変に対してLampertら2)は主に撮影条件について紹介し,Ambroseら3),Wrightら4)は従来の諸検査法と比較しつつC.T.の有用性を評価した。Bakcrら5)は神経眼科領城の患者にC.T.を実施し,頭蓋内の病巣を検出している。また,Zi-mmerrnanら6)は眼窩と関連性の深い副鼻腔内病変のC.T.像を報告している。このように,眼科領域でのC.T.の有用性はさまざまな角度から検討されてきた。
 広島大学附属病院においては,1976年7月に著者らがC.T.検査を開始して以来1年余を経た。このC.T.検査が,眼科領域でいかなる症例を対象として実施され,どのような結果を得たかを分析し,今後のC.T.をより有効に利用することを目的として,今回眼科領域でのC.T.検査の結果をまとめたのでここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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