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雑誌目次

雑誌文献

臨床眼科32巻6号

1978年06月発行

雑誌目次

特集 第31回日本臨床眼科学会講演集 (その6) 学会原著

Computed Tomography(CT)の眼科領域への応用

著者: 原雄造 ,   大西克尚 ,   大石純子 ,   小牧専一郎

ページ範囲:P.885 - P.891

緒 言
 1972年に英国のHounsfieldらによつて開発されたEMI-Scannerの実用化は,Computed To-mography(CT)による診断法という画期的な進歩を促した。その後,このCT検査は数年の間に著しい普及率でひろがり,一般化するようになつてきた。眼科領域においても,1974年より眼窩疾患の診断に導入され非常な威力を発揮し1〜5),本邦でも,その原理,方法,また症例などについて報告されるようになり,必要不可欠な根検査法としての地位を確立しつつある6〜9)
 今回,われわれは本装置を種々の眼疾患に使用し,その結果について検討を加えたので報告する。

眼窩疾患に対するComputed Tomography—冠状断層撮影

著者: 田中泰雄 ,   早川真人 ,   宮原伸二 ,   高橋睦正

ページ範囲:P.893 - P.899

緒 言
 コンピューター断層撮影は1972年Ambroseの報告1)以来,臨床方面に急速に導入され,眼窩疾患に対しても有力な診断法の一つとしてその評価は今や確立されつつある2,3)。しかし,眼窩部に対して一般には横断断層撮影(TA)の行われる事が多く,冠状断層撮影(CS)は未だ広くは行われていない4〜6)。われわれはこの方法の診断的価値を知る目的で,通常行われている(TA)に加え(CS)を併用して検討を試みた。

Dysthyroid Ophthalmopathyの成因に関与する外眼筋の問題

著者: 井上洋一 ,   井上トヨ子 ,   市来崎潔 ,   志賀逸夫 ,   柳下章

ページ範囲:P.901 - P.905

緒 言
 バセドー眼における眼の異常は,眼科分野では,最もわけのわからない症候群の一つでpuzz-ing syndromesと呼ばれている1)が,近代眼科学の進歩は一つずつではあるが,そのヴェールをとり除いている2,3)
 眼局所における形態学的な眼球突出機序が一元的なものでないことは,多彩な眼科臨床象から推測されてはいるものの,球後における軟部組織の研究が困難なため,眼科臨床像との矛盾は,その解明をおくらせていた。超音波診断法による解析により,眼窩内容の増量が確かめられ,外眼筋の異常が捉えられてきたが3),いまだ,その臨床像との相関を明らかにするまでにいたつていない。

頭蓋内グリオーマの眼症状—特に視野変化について

著者: 諌山義正 ,   高橋俊博 ,   田上勇作 ,   松本悟 ,   玉木紀彦

ページ範囲:P.907 - P.916

緒 言
 視交叉より上位の視覚路障害について,従来より多くの検討がなされているにもかかわらず,視覚路の詳細についてはなお見解の一致をみていない1〜4)
 今回,われわれは頭蓋内腫瘍のうち,グリオーマ症例につき,CT所見を含め,病巣の局在,性状と眼症状,主に視野変化について検討し,若干の知見を得たので報告する。

網膜芽細胞腫の超音波断層法による診断について

著者: 金子明博 ,   井上仁 ,   広江靖

ページ範囲:P.917 - P.924

緒 言
 網膜芽細胞腫は早期に適切な治療を受ければ,生命のみならず視力までも失なわずにすむため,その診断を的確に行うことは眼科医にとつて重要である。しかし日本では最近,毎年20名前後1)の小児がこの疾患により死亡しており,早期診断が十分に正しく行なわれているとは思えない。
 眼底検査が十分に行えない場合の補助診断法として超音波断層法が有用であることは,1973年に著者が発表した2)。しかし超音波診断装置の性能の不十分な点があり,その超音波断層像は必ずしも満足できるものではなかつた。そこで著者は新しい高性能眼科用超音波診断装置を開発したので,この装置を使用してLeukokoriaの症例を診断した結果につき報告する。

前房蓄膿を伴つた悪性黒色腫の1例

著者: 杉田孝子 ,   谷野洸 ,   高尾宗良 ,   戸塚清

ページ範囲:P.925 - P.929

緒 言
 わが国においてブドウ膜悪性黒色腫は数少ない疾患であるが,なかでも全眼球炎様を呈するものは稀である。私たちは急激な経過で,全眼球炎様を呈し,眼球摘出後,診断の確定した,毛様体原発の無色素性悪性黒色腫の1例を経験したので報告する。

眼窩尖端症候群をきたした数例についての解析

著者: 中島崇 ,   青山達也 ,   奥沢巌 ,   下奥仁 ,   井街譲

ページ範囲:P.930 - P.936

緒 言
 眼窩尖端症候群は1896年Rochon-Duvigneand1)によつて報告されて以来多数の報告がある。特徴的な所見としては視力障害,眼瞼下垂,眼筋麻痺,三叉神経第1枝,第2枝の支配領域の知覚異常などがみられる。その成因には,(1)眼窩内深部の炎性病変,(2)隣接副鼻腔の病変の波及,(3)視神経管,上眼窩裂に近接した頭蓋内病変の波及,(4)腫瘍の転移など種々のものが掲げられているが,おのおの症例についてその原因を明確にすることは必ずしも容易でない。
 今回,著者らは,1973年4月以降本教室において眼窩尖端症候群の16例を経験したが,そのうらの原因の異なる4症例について述べ,16例の原因別分類および鑑別点について比較検討をおこなつたので報告する。

連載 眼科図譜・247

傍乳頭強膜拡張症を合併したpit-macular syndromeの1例

著者: 市頭教治 ,   玉井嗣彦

ページ範囲:P.866 - P.867

 症例 20歳,男性,大工。
 現病歴:数年前より右眼の軽度小視症に気づいていたか放置していた。仕事中に重い材木を長時間運搬した3日後より急激な右眼の視力障害を来たし,某医より黄斑部剥離の診断を受け,当科を紹介された。

螢光読影シリーズ・3

脈なし病

著者: 横地圭一

ページ範囲:P.1001 - P.1011

 司会 高安病という疾患は極めて知名度の高い病変でありながらその症例が最近ではかなり稀であることと,それから病期によりその眼変化の現われ方に非常に幅があるために,どの教科書を読んでも解かつた様な解からない様な,色々問題がある疾患です。
 今日とり上げる症例はやや長期間経過を追つた症例ですけども,特に螢光眼底所見を中心としてその病気の現われ方を考えてみたいと思います。まず,症例の大よその経過を説明して下さい。

眼科動物園・11

α-,β-D-ブドウ糖と動物網膜の糖代謝

著者: 奥田潤

ページ範囲:P.1028 - P.1030

1.α-,β-D-ブドウ糖1)
 生体のエネルギー源として必須なブドウ糖にはα型とβ型の2種類があり,ご存知のように水溶液中では両者はつぎのような平衡状態で存在していて,アルデヒド型はわずかに0.003%存在しているのみである(図1)。この平衡反応は,古く1849年フランス糖化学者Dubrunfortによつてまずα型→平衡状態への変化が旋光度の変化(+112°→+52°)として確認された。一方,1892年に至つて,同じくフランス糖化学者Tanretはβ型の結晶化に成功し,これを水に溶解して平衡状態への変化を旋光度の変化(+19°→+52°)としてはじめて測定した。この反応は平衡反応であるのでα型分子はアルデヒド型を経てβ型になり,β型はα型にお互いたえず変化するのであつて,平衡状態ではα型とβ型の量的割合は36.5%:63.5%の割合であるというわけである。この平衡反応は室温(25℃)において水溶液の場合その半減期は15分ぐらいといわれ,血漿中の半減期は7分といわれている。しかし,この平衡反応をつかさどつているムダロターゼという酵素が,腎臓,肝臓,小腸中に多く含まれ,ムタロターゼが存在すると平衡反応の半減期は数秒に短縮される。

眼科臨床レントゲン診断学・6

各論(3)—眼窩腫瘍(その3)

著者: 丸尾敏夫 ,   桐渕利次 ,   竹内真

ページ範囲:P.1032 - P.1033

軟部組織の陰影増強
 眼窩における軟部組織の陰影増強increase ofsoft tissue densityには,部分的陰影増強と全般的陰影増強とがあるが,腫瘍または炎症でみられる所見である。眼窩腫瘍では,軟部組織の腫瘍に際して認められることが多く,血管腫,血腫,髄膜腫,転移性腫瘍あるいは炎性偽腫瘍などでみられる。図1は34歳,女性の左黄色線維腫症の症例の単純撮影であるが,左眼窩の全般的な陰影増強が認められる。この所見は断層撮影で一層顕著となる。図2はこの症例の断層撮影であり,左眼窩軟部組織の陰影増強が明らかに示されている。

総説

黄斑部血管新生について

著者: 吉岡久春

ページ範囲:P.869 - P.884

 網膜ことに黄斑部網膜の血管新生には網膜内,網膜前および網膜下血管新生の3種がある2)。しかし一般に黄斑部網膜に血管新生がみられるのは,脈絡膜から網膜色素上皮下あるいは網膜下に向つて新生する血管である。この黄斑部脈絡膜から網膜色素上皮下あるいは網膜下にのびる新生血管はしばしば線維組織を伴うことからchoroidalneovascular membrane26)あるいはchoroidalneovascularization38,39,51,52)と呼ばれ,一連の黄斑部疾患の発生機転の鍵として近年注目をあつめている,ここで述べる黄斑部血管新生とは黄斑部におけるchoroiclal neovascular membrane26)あるいはchoroidal neovascularization38,39,51,52)のことと同じである。
 この脈絡膜血管新生は老人性円盤状黄斑変性では,1937年組織学的に証明され76),近年まで,これは脈絡膜毛細血管に由来する色素上皮下出血の器質化の結果によると考えられて来た。しかし,1967年Gass20)が出血を伴わぬ新生血管による色素上皮剥離の存在を指摘し,氏の著書第2版28)で血管新生先行説に変え,この説が定説となつた。

臨床報告

高含水率ソフトコンタクトレンズの連続装用の研究

著者: 百瀬隆行

ページ範囲:P.951 - P.964

緒 言
 眼科疾患の中で屈折異常,白内障(術後無水晶体眼)患者の占める役割は多い。これらの患者の視力矯正手段としては,眼鏡,コンタクトレンズ(以下C.L.と略す),および人工水晶体が現在使用されている。老視も含めて眼鏡使用者は2,834万人,C.L.装用者は178万人と推定され1),眼鏡が視力矯正の中心となっている。眼鏡も万能ではなく,また白内障手術中に装着される人工水晶体も最近急速に進歩してはいるが,まだ実験段階であり,片眼無水晶体眼,高度近視,乱視,不同視眼等はC.L.に頼らざるをえない。しかしC.L.の適応にもかかわらず,それを十分に利用できない患者を日常の診療で数多くみる。すなわち,神経質な患者,乳幼児,老人を中心とした患者は,C.L.装用時の異物感,およびC.L.操作の困難なために従来のハードコンタクトレンズ(以下H.C.L.と略す)は装用不可能なことが少なくない。一方開発されてから10数年経ち,材質,デザインの改善がなされ普及の著しいソフトコンタクトレンズ(以下S.C.L.)は装用感は良いが,S.C.L.の着脱,消毒等扱いが繁雑である。これらの問題を解決するためには,刺激の少ないS.C.L.を川い,着脱の機会を少なくする(長期連続装用)ことも一方法である。
 H.C.L.または市販のS.C.Lで連続装用2)している患者を時に見ることがある。

Vogt・小柳・原田症候群の螢光眼底撮影所見—特に網膜血管の変化について

著者: 川田芳里 ,   岡義祐 ,   山名泰生

ページ範囲:P.965 - P.972

緒 言
 螢光眼底撮影法が開発されて以来,本法はほとんどの眼底疾患において必要な検査法であり,病変の程度判定や治療法決定のうえでも重要な意義を持つ。ブドウ膜炎においても,わが国では二大疾患であるBehçet病と原田症候群との鑑別1,2)をはじめ種々の領城で応用されている。先に著者らは原田症候群102例について検討し,予後を左右する要因の第1としてブドウ膜炎の軽重度をあげたが5),螢光造影所見はそれを間接的に証明するものと思われる。またステロイド内服療法に際して,減量の目安や離脱時期決定などへの利用価値も大である。今回は螢光造影所見と視力の予後との関係について検討した。
 原田症候群の螢光造影所見3,4)は,Bruch膜および網膜色素上皮の螢光色素に対する透過性が亢進し,脈絡膜側から網膜下への多数の拡大する螢光漏出点が存在することが特徴であり,網膜血管系の透過性九進は欠如していることはよく知られている。今回検査を行なつた症例においても,2例をのぞいた6)全例に典型的な本症の螢光所見が認められた。本症候群は網膜血管系には異常をきたさないのが原則であるが,著者らは経過中明らかに網膜血管に変化を生じた3例,および後極部に黒色腫様の色素斑を生じた1例を経験し,これら4症例の螢光像で特に興味ある所見を得たのであわせて報告する。

白内障水晶体の徹照像撮影

著者: 河原哲夫 ,   尾羽沢大

ページ範囲:P.973 - P.976

緒 言
 白内障水晶体の混濁状態を混濁形成の追跡および混濁程度の定量的測定の方面から正確に把握することは,白内障の臨床上重要なことである。この目的で細隙灯生体顕微鏡による検査や視力による評価が現在行われている。しかしながら,細隙灯生体顕微鏡による観察所見を的確に表現・記録することは容易ではなく,写真撮影においても局部的な記録のみが可能である。また視力を尺度とする判定法は混濁程度以外の要因によつても変動しうる可能性があり,あくまで自覚的な評価であるため客観性に乏しいと考えられる。
 自内障水晶体の徹照像は,混濁部を網膜からの反帰光線の影として表わし,平面的にではあるが水晶体全面を一度に観察・撮影できる利点を持つている1〜4)。そして林ら2)およびHockwinら3)は,白内障の混濁経過の評価に徹照像が有効に利用できると述べている。しかしながら既存の徹照写真では,光源像などの角膜からの反射光が観察の邪魔となり定量的解析が困難であつた。

Wyburn-Mason syndromeの1例

著者: 高橋捷允 ,   杉谷幸彦 ,   申京煥 ,   松波香代子 ,   本多雅昭

ページ範囲:P.977 - P.982

緒 言
 われわれは最近,同側性の網膜血管異常,脳動静脈瘤,顔面母斑などの症状を有する,いわゆる,Wyburn-Mason Syndromeの1例を経験した。
 眼科領域においてわが国ではなお本症候群についての報告はないので,ここに,その臨床所見を記載し,本例に既報告34例を加えて本症候群の臨床症状を分析し,かつ鑑別診断についてのべることとする。

裂孔の発見困難な網膜剥離の手術成績

著者: 近藤武久 ,   安積慶子 ,   前島伸二子 ,   根木昭 ,   高橋義公 ,   宮代汎子

ページ範囲:P.983 - P.987

緒 言
 特発性網膜剥離の症例のうち,いろいろな術前合併症のため裂孔の発見の困難な症例に時々遭遇する。裂孔の発見を困難にする術前合併症としては既に多くの記載があるが1〜3),無水晶体眼による小瞳孔,残留水晶体,瞳孔偏位,硝子体混濁などが主なものである。このような無裂孔剥離は巨大裂孔,高度硝子体退縮(MVR)などとならんで治癒率の悪い網膜剥離の一つに挙げられ3,4),今後更に充分な検討が必要と考えられる。
 裂孔が発見されなくても,種々の検査で続発性網膜剥離が否定されれば手術的療法の対象となるわけであり,このような症例には,Schepens5,9)らの推賞するsilicone bandによる輪状締結法が第一適応と考えられる。しかし個々の症例により,網膜剥離手術前に小瞳孔に対する処置の必要性の有無とか,輪状締結法と色々な手技の組合せとか,two step operationの選択など検討の余地が多く残されているように思われる。

カラー臨床報告

黄斑部変性を伴つたSjögren-Larsson症候群の1例

著者: 西村みえ子 ,   猪俣孟 ,   荒川哲夫 ,   辰己貞子 ,   柴崎浩 ,   小林卓郎 ,   長柄均

ページ範囲:P.937 - P.942

緒 言
 Sjögren-Larsson症候群(以下S-L症候群と略)は魚鱗癬,痙性麻痺,精神薄弱を主徴とするまれな先天性疾患で,約1/4の症例に眼底黄斑部の変性を合併するといわれている。しかしながら黄斑部変性の詳細については,報告例が少ないためになお不明な点が多く,明らかなclinical en-tityを確立するに至つていない。
 今回私たちは,7歳4カ月男児の本症の黄斑部に,他の遺伝性黄斑部疾患ではみられない特徴ある所見を見出し,精査を行なう機会を得たので報告する。

眼科手術研究会

白内障手術における7-0無染色ポリグリコール酸縫合糸の使用経験

著者: 馬嶋昭生 ,   橋本勝

ページ範囲:P.989 - P.994

緒 言
 新しい手術術式や器具と同様に,器材の開発と改良は,手術成績の向上はもとより術後の苦痛を軽減し加療期間を短縮するなど多くの点で極めて重要である。眼科手術において縫合糸の占める役割は大きく,その進歩には常に関心を持たざるをえない問題である。
 合成・吸収性縫合糸の1種であるポリグリコール酸縫合糸は,1968年American Cyanamid社のDevis & Geck部門で開発され,1971年にDexonの名称で製品化され,すでに日本にも輸入されており,外科の各分野で広く使用されてゆく傾向にある。

硝子体手術に関する臨床的研究—その4眼外傷合併症に対する手術成績

著者: 松井瑞夫 ,   田代忠正 ,   佐藤節

ページ範囲:P.995 - P.999

緒 言
 われわれは現在までに約100例の経毛様体扁平部硝子体切除術を行つて来たが,今回はこれらの症例中から,眼外傷合併症をとりあげ,その手術成績,合併症などについて報告する。また,今回の観察対象についての手術成績および関連文献から参考事項を資料として,今後の眼外傷合併症に対する治療方針について考按を加えてみたい。

薬の臨床

眼精疲労に対するビタミンB12点眼液の薬効について—二重盲検法による薬効判定

著者: 山地良一 ,   山下龍雄 ,   北野周作

ページ範囲:P.1013 - P.1025

緒 言
 眼精疲労をきたす原因としては,単に視器的要因のみではなく,全身疾患,精神的状態および環境状態など種々の因子が考えられ,しばしば,これらの因子が複合して存在している。
 したがつて,眼精疲労を訴える患者から,明らかな単一の発生要因を探り出せないことが多く,近代病の一つとして最近増加の傾向を示している本症の対策に悩まされる場合も稀ではない。

眼の臨床局所解剖

斜視手術に関連した局所解剖

著者: 丸尾敏夫 ,   久保田伸枝

ページ範囲:P.1026 - P.1027

 斜視手術に関連した局所解剖としては,外眼筋と結膜,Tenon嚢,制御靱帯,および血管との関係,外眼筋付着部の位置,それに強膜の厚さが問題となる。

GROUP DISCUSSION

神経眼科(神経眼科最近の動向)

著者: 小沢哲磨

ページ範囲:P.1035 - P.1037

 神経眼科のグループディスカッションは,主題を神経眼科最近の動向とし,感覚系(座長,岡村良一),で3名の演者,運動系(座長,小沢哲磨)で2名の演者と,二つのグループにより,最近重要視されているテーマにつき,シンポジウム形式で討論を行なつた。

基本情報

臨床眼科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1308

印刷版ISSN 0370-5579

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