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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科32巻6号

1978年06月発行

特集 第31回日本臨床眼科学会講演集 (その6)

学会原著

眼窩尖端症候群をきたした数例についての解析

著者: 中島崇1 青山達也1 奥沢巌1 下奥仁1 井街譲1

所属機関: 1兵庫医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.930 - P.936

文献概要

緒 言
 眼窩尖端症候群は1896年Rochon-Duvigneand1)によつて報告されて以来多数の報告がある。特徴的な所見としては視力障害,眼瞼下垂,眼筋麻痺,三叉神経第1枝,第2枝の支配領域の知覚異常などがみられる。その成因には,(1)眼窩内深部の炎性病変,(2)隣接副鼻腔の病変の波及,(3)視神経管,上眼窩裂に近接した頭蓋内病変の波及,(4)腫瘍の転移など種々のものが掲げられているが,おのおの症例についてその原因を明確にすることは必ずしも容易でない。
 今回,著者らは,1973年4月以降本教室において眼窩尖端症候群の16例を経験したが,そのうらの原因の異なる4症例について述べ,16例の原因別分類および鑑別点について比較検討をおこなつたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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