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臨床報告
アルカリ腐蝕角膜内皮細胞層の変化—走査型電子顕微鏡的観察
著者: 塚田良一1 赤松義之1 北野周作1
所属機関: 1日本大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1067 - P.1075
文献購入ページに移動角膜のアルカリ腐蝕の病態に関しては,先に北野ら1〜3)が組織化学的に,あるいはautoradiogra-phyによつて検討し,とくに内皮細胞層において,腐蝕により脱落した欠損部は周辺の内皮細胞の遊走と増殖によつて修復され,過剰の増殖はretrocorneal membraneの形成をもたらすことを明らかにしている。この他,角膜腐蝕に関する基礎的研究としては,生化学,酵素学的に検討した報告4〜6)がみられ,透過型電子顕微鏡による観察7)も行なわれている。しかし走査型電子顕微鏡を用いて内皮の病態を観察した報告はいまだ内外に見当たらない。今回,著者は走査型電子顕微鏡を用いて経時的な内皮細胞層の変化を観察し,興味ある知見を得たので報告する。
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