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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科32巻7号

1978年07月発行

文献概要

臨床報告

視神経障害を示す疾患における髄液の生化学的検討

著者: 絵野尚子1 中島崇1 田地野正勝1

所属機関: 1兵庫医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1109 - P.1116

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緒 言
 髄液検査は,中枢神経系疾患の原因究明に対する補助診断の一助として,またその経過観察の指標として重要な役割を占めている。特に髄液中の重要な構成成分である蛋白の分析は,数多くの報告がみられる。眼科領域においても,主として視神経疾患にその報告がみられ1〜4),われわれも髄液中糖蛋白の分析,あるいはα1-Acidglycoprotein(α1-AGP)の動行について報告を行つて来た4,5)
 現在も神経眼科学的疾患患者の髄液中の総蛋白量および蛋白結合総Hexore量の定量Disc電気泳動による蛋白,糖蛋白の分析,さらには,免疫拡散法によるAlbumin量,α1-AGP量,IgG量の定量を,血清中のそれらと対比しつつ行つているが,今回は主としてα1-AGPおよびIgGにつき疾患による変動に検討を加えたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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