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臨床報告
石原・大熊色覚異常程度表による検査成績の検討
著者: 加藤晴夫1 関亮1
所属機関: 1独協医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.1134 - P.1137
文献購入ページに移動1973年6月に学校保健法が一部改正になり,色覚検査についても,それまで毎年行われていたのが特定の学年のみに改められ,また異常の有無および種別のみでなく,その程度も明らかにすることになり,程度に応じて「強度」と「弱度」を区分することに改められた。しかしながら,強度,弱度の判定は,各程度表の評価が異なるなど,実際にはなかなか容易でなく,学校などの現場でもかなりの混乱を生じているのが現状である。
こうした背景をもとにして,1974年に従来の大熊表が改作され,新しく石原・大熊色覚異常程度表として発刊され,すでに各方面で使用され,またその使用経験も,二,三発表されている1〜3)。今回,独協医大色覚異常外来でも,本表を使用し,その検査成績を検討したので,ここに報告する。
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