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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科32巻7号

1978年07月発行

文献概要

臨床報告

静注用ペプシン処理ヒト免疫グロブリンの角膜ヘルペスに対する治療効果

著者: 道野正夫1 松浦雅子1

所属機関: 1名鉄病院眼科 2名古屋大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1141 - P.1144

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緒 言
 角膜ヘルペスに対する治療法としては,従来IDU点眼,IDC点眼,システィン点眼などの局所療法,種々の薬剤の全身投与なども試みられて来た。また近年冷凍手術法の開発にともない同疾患に対してもこの方法が利用されるようになり多大の効果をもたらしている。しかしこれらのどのような治療法も有効でない症例もあり,現在のところ角膜ヘルペスに対して絶対的に的確な治療法はない。今回著者は,種々の治療法を試みられ,これらに抵抗した難治性角膜ヘルペスに対し最近開発された静注用ペプシン処理ヒト免疫グロブリン製剤(Gamma Venin以下G.V.と略す)を用い著名な好結果をもたらした症例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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