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文献概要
眼の臨床局所解剖
結膜角膜上皮層(その1)
著者: 三井幸彦1
所属機関: 1徳島大学
ページ範囲:P.1152 - P.1153
文献購入ページに移動 結膜および角膜は一連の上皮層によつて被われている。上皮層は薄い部分で2〜3層,厚い部分では7〜8層の細胞からなる。上皮の性状はそこにおこる病気と一定の関係がある。上皮の性状は大別して扁平上皮,骰子状上皮,および円柱上皮に分けられ,その性状が結膜の部位によつて異なるだけでなく,年齢と共に変化することが重要である。
成人の場合の結膜の部位による上皮の性状の差は図1の模式図に示す通りである。すなわち眼瞼結膜の瞼縁部は扁平上皮で,これに接する眼瞼皮膚とは表面に角化層の無い点だけが異なる。瞼板部から眼窩部にかけての眼瞼結膜では股子状から次第に円柱状に移行する。円蓋部は定型的な円柱状上皮で,その電顕弱拡大所見は図2−Gに示す通りである。眼球結膜から角膜にかけて再び扁平上皮となる。
成人の場合の結膜の部位による上皮の性状の差は図1の模式図に示す通りである。すなわち眼瞼結膜の瞼縁部は扁平上皮で,これに接する眼瞼皮膚とは表面に角化層の無い点だけが異なる。瞼板部から眼窩部にかけての眼瞼結膜では股子状から次第に円柱状に移行する。円蓋部は定型的な円柱状上皮で,その電顕弱拡大所見は図2−Gに示す通りである。眼球結膜から角膜にかけて再び扁平上皮となる。
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