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文献概要
臨床報告
Tolosa-Hunt症候群の1例
著者: 天野数義1 花村哲1 鎌野秀嗣1 畠中坦1 羅錦営2
所属機関: 1帝京大学医学部脳神経外科学教室 2帝京大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1337 - P.1341
文献購入ページに移動「海綿静脈洞,上眼窩裂,眼窩漏斗先端部の非特異的炎症に由来する有痛性眼筋麻痺(painfulophthalmoplegia)」はTolosa-Hunt症候群と呼ばれ,1954年Tolosa1)の報告,1961年Huntら2)の6例の報告があり,1966年SmithおよびTax-dal3)が追加報告するとともにTolosa-Hunt症候群と名付けたものである。ステロイド療法が著明な効果をみせることが特徴である。Huntはこの疾患に対し明確な基準をもうけているが,それにあてはまるTolosa-Hunt症候群の1例を経験したので報告し,あわせて文献的考察をおこなう。
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