文献詳細
臨床報告
文献概要
緒 言
白内障状態においても水晶体嚢は混濁せず完全な透明性を維持しており,嚢外摘出術後も残された後嚢の透明性は完全かつ永続的に保たれる。私の確認したこの事実に基づいた新しい顕微鏡下嚢外摘出術を発表1)して以来4年が経過した。その後も乳児より高齢者に至る多数の白内障手術に本手術法を施行し,本法の安全性と確実性を更に確めえたが,その間の経験からなお若干の改良を行い,本法を行うにあたつて注意すべきいくつかの知見も得たので報告する。ただし手術についての基本的な点については何らの変更はない。
白内障状態においても水晶体嚢は混濁せず完全な透明性を維持しており,嚢外摘出術後も残された後嚢の透明性は完全かつ永続的に保たれる。私の確認したこの事実に基づいた新しい顕微鏡下嚢外摘出術を発表1)して以来4年が経過した。その後も乳児より高齢者に至る多数の白内障手術に本手術法を施行し,本法の安全性と確実性を更に確めえたが,その間の経験からなお若干の改良を行い,本法を行うにあたつて注意すべきいくつかの知見も得たので報告する。ただし手術についての基本的な点については何らの変更はない。
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