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緒 言
Iridoschisisとは,中胚葉虹彩実質の部分的分割すなわち,線維が崩壊して前葉が分離し,その遊離端が前房に浮んでいるという稀な疾患で,1922年Schmitt1)により初めて報告された。彼はこれを虹彩前葉の剥離(Ablosung des vorderenIrisblattes)と呼んだが,Loewenstein2)は1945年Iridoschisisと命名し,以来,この病名が冠された。私は最近,この稀な疾患をみる機会に恵まれたのでここに報告する。
Iridoschisisとは,中胚葉虹彩実質の部分的分割すなわち,線維が崩壊して前葉が分離し,その遊離端が前房に浮んでいるという稀な疾患で,1922年Schmitt1)により初めて報告された。彼はこれを虹彩前葉の剥離(Ablosung des vorderenIrisblattes)と呼んだが,Loewenstein2)は1945年Iridoschisisと命名し,以来,この病名が冠された。私は最近,この稀な疾患をみる機会に恵まれたのでここに報告する。
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