icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科33巻1号

1979年01月発行

文献概要

臨床報告

徹照写真による白内障混濁の定量測定の試み

著者: 河原哲夫1 尾羽沢大1 中野良志2 佐々木政子2 坂田俊文2

所属機関: 1東海大学医学部眼科学教室 2東海大学情報技術センター

ページ範囲:P.21 - P.26

文献購入ページに移動
緒 言
 白内障水晶体の混濁状態を定量的に測定することは白内障の臨床上重要なことであり,現在細隙灯顕微鏡による検査や視力による評価が主に行われている。しかしながら,これらの方法には欠点も多く含まれ,客観性に乏しいと考えられる。これに対して,白内障水晶体の徹照像は平面的ではあるが,水晶体の混濁部を一度に観察・撮影できる利点を持つている。それゆえ,白内障の混濁経過の評価に徹照像が有効に利用できると考えられる1〜3)
 最近,われわれは白内障混濁部の定量的解析を目的として,白内障水晶体の徹照像撮影法を改良し,良質の徹照写真を得ることができた3)。さらに,得られた徹照像を等濃度で分割し,水晶体混濁部の等濃度線写真(アイソデンシトグラム)を作成した。また各濃度段階の面積を測定し,混濁程度のヒストグラム表示を行つた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら