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臨床報告
興味ある多視を訴える1症例
著者: 岡本繁1 長谷川栄一1 渡辺好政1 森礼子1 大月洋1 熊代修1 古元順子2
所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室 2岡山大学医学部神経精神医学教室
ページ範囲:P.27 - P.29
文献購入ページに移動近年眼科領域において心因性の視機能障害が注目され,眼心身症,眼ヒステリーとして興味ある症例が報告されている。殊に小児の眼科診療に際しては心因性の視機能障害に注意をはらう必要があると思われる。一方「眼心身症」という言葉が広義に解釈され,心因性の視機能障害を総称して用いられているようであり,眼心身症と眼ヒステリーの異同がいささか混乱している。
私たちは斜視手術後に三重視を訴える症例を経験し,精神科医による診察の結果ヒステリーの機制によることが推察された。このような症例は他になく大変興味ある症例と考えるので報告した。
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