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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科33巻1号

1979年01月発行

臨床報告

網膜嚢胞を伴つた網膜剥離の3例

著者: 追中松芳1 三嶋弘1 坂田広志1 荻田昭三1 調枝寛治1

所属機関: 1広島大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.39 - P.43

文献概要

緒 言
 網膜嚢胞はまれなもので,わが国における報告例は諸外国にくらべて余り多くない。しかし,近年,眼底検査法の進歩によつて,retinoschisisなどを初めとする周辺部網膜病変に関する理解が深まるにつれ,その報告に接することが多くなつた。わが国においてはこれまでに,百々1),新津ら2),白井ら3)などによつて10例の網膜嚢胞を伴つた網膜剥離症例が報告されているが,さらに1975年に至つて小沢ら4),石井ら5)が追加報告をし,嚢胞の成因に関して,嚢胞は網膜剥離に続発した2次的変化であると述べている。
 今回,われわれも1975年1月から12月末までの1年間に,広島大眼科に入院加療された特発性網膜剥離129例132眼のなかに,網膜嚢胞を伴つた網膜剥離3例3眼を認めたので,その治験の概要を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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