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臨床報告
Myotonic cataractの3例
著者: 沖本峰子1 近藤和義1 郡山昌太郎2
所属機関: 1広島大学医学部眼科学教室 2鹿児島県立大島病院眼科
ページ範囲:P.71 - P.77
文献購入ページに移動Myotonic dystrophyは,筋ジストロフィー症の臨床亜型の一つとされていたが,1968年世界神経学連合1),1969年Walton and Gardner-Med-win2)により筋ジストロフィー症とは別に筋緊張症候群の中の一疾病単位として明確に分類されている。
本症は,筋ジストロフィー症状に関連する筋萎縮,筋力低下と筋緊張症状を併有し,さらに白内障をはじめとする眼科的異常,前頭部脱毛,性腺萎縮,精神薄弱,言語障害,聴力障害,肺機能低下,循環障害,骨変化,内分泌腺異常,免疫グロブリン異常などの全身症状も多く認められている。徐々に進行増悪する家族性ミオパチーで,筋症状に加えて多彩な筋以外の全身症状を合併することが本症の特徴であり,なかでも白内障と性腺萎縮は本疾患の主症状の一部を形成している。
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