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臨床報告
人工眼内レンズの成績—第1報 眼圧との関係
著者: 近藤武久1 吉田雅子1 栗橋克昭1
所属機関: 1神戸市立中央市民病院眼科
ページ範囲:P.1321 - P.1325
文献購入ページに移動人工眼内レンズは1949年Ridley1)が初めてacrylic lensを使用した臨床報告をして以来,多くの追試,改良が加えられ次々に優秀な眼内レンズが開発されてきている。就中,1958年Bink-horst2)のiris-clip lensが登場してからその成績はかなり安定したものになつたといえる。その後もiridocapsular lens,後房レンズの開発3)など,いろいろなタイプのより安全性の高い眼内レンズを求めて多くの研究がなされているのは周知のところである。わが国でも竹内4)が始めてまとまつた臨床報告を行つたのに続き,既にかなりの数の報告5〜7)がみられ次第に普及してきている。
人工眼内レンズ挿入後の偶発症に関しても既に若干の報告がみられるが,緑内障に関する報告8〜12)は少なく,人工眼内レンズと緑内障の問題を本格的にとり上げたのはSmithら13)のみであり,まだ検討の余地があろう。
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