icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科33巻10号

1979年10月発行

文献概要

臨床報告

®エタンブトールによる視神経症の観察

著者: 原田敬志1 佐竹成子2 市川宏3

所属機関: 1中京病院眼科 2臨港病院眼科 3名古屋大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1345 - P.1355

文献購入ページに移動
緒 言
 エタンブトールethambutolは化学名を2,2'-(ethylenediamino) di−1−butanolと称し,アメリカのレダリー研究所で抗結核剤としての新しい期待をになつて作られた。結核菌は他の結核薬と交叉耐性を示さないため,初回および再治療肺結核の治療に卓越した効果を発揮する(堂野前1),馬場ら2))。
 1962年,Carr&Henkind3)は18名の本剤服用者のうち8名に何らかの程度の中毒性弱視様症状を認め,翌年わが国でも原田(勲)4)が2例の®エタンブールによる眼障害の報告を行ない,以後多数の報告が相ついだ(内藤5),駒井6),遠藤7),玉井8),茂木9),三根10))。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?