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臨床報告
®エタンブトールによる視神経症の観察
著者: 原田敬志1 佐竹成子2 市川宏3
所属機関: 1中京病院眼科 2臨港病院眼科 3名古屋大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1345 - P.1355
文献購入ページに移動エタンブトールethambutolは化学名を2,2'-(ethylenediamino) di−1−butanolと称し,アメリカのレダリー研究所で抗結核剤としての新しい期待をになつて作られた。結核菌は他の結核薬と交叉耐性を示さないため,初回および再治療肺結核の治療に卓越した効果を発揮する(堂野前1),馬場ら2))。
1962年,Carr&Henkind3)は18名の本剤服用者のうち8名に何らかの程度の中毒性弱視様症状を認め,翌年わが国でも原田(勲)4)が2例の®エタンブールによる眼障害の報告を行ない,以後多数の報告が相ついだ(内藤5),駒井6),遠藤7),玉井8),茂木9),三根10))。
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