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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科33巻10号

1979年10月発行

眼科手術学会

白内障手術における二段階球後麻酔法

著者: 窪野正1 坂西良彦1 内野允1 清水昊幸1

所属機関: 1自治医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1375 - P.1378

文献概要

緒 言
 球後麻酔の目的は,眼球内痛覚の除去と外眼筋の麻痺である。したがつて,球後麻酔の効果が確実になるためには,まず第一に球後針を刺入した際,その先端が毛様体神経節および外眼筋支配神経の近辺に到達していなければならない。しかし,外眼筋支配神経の眼筋内侵入部位と毛様体神経節の存在部位の間には多少の距離があるので,片方に効果があつても他方に効果の乏しい場合がある1)。こうした場合,これからここに述べる「二段階球後麻酔法」が有効である。この方法を開発するに当つては,刺入された球後針先端部の眼窩内での存在部位を確認するために,われわれは,レントゲン写真およびCTスキャンを用いた。また,この麻酔法が白内障手術の術中合併症におよぼす影響についても検討を行つたので,併せてここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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