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連載 眼科図譜・264
Eisnerの圧迫子付きロートを用いた眼底鋸状縁領域の観察
著者: 竹内忍1 金上貞夫1
所属機関: 1東京厚生年金病院
ページ範囲:P.1408 - P.1409
文献購入ページに移動従来の圧迫子付きロートがあまり実用化されなかつた理由として,①結膜嚢内への挿入が困難,②角膜とレンズとの間に気泡が入りやすい,③圧迫子の移動が困難,④強膜圧迫の強さが変えられないなどがあげられる。Eisnerの圧迫子付きロートはこれらの欠点を補うため,①眼球,瞼裂の大きさに応じた3種類のロートを揃えている。②気泡の侵入を防ぐため,ロートに鍔をつけてある。③圧迫子の経線方向への移動を可能にするため,ロートと圧迫子とを分離している。④強膜圧迫の強さを変化させるため,3種類の圧迫子を揃えている。以上のような特徴をそなえているので,毛様体扁平部より赤道部付近まで簡単に圧迫できるようになり,同時に圧迫の強弱も得られるようになつた。
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