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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科33巻11号

1979年11月発行

文献概要

眼科手術学会

口腔粘膜移植とシリコンスポンジ使用による涙嚢鼻腔吻合術変法

著者: 近藤武久1 栗橋克昭2

所属機関: 1神戸市立中央市民病院眼科 2島田市民病院眼科

ページ範囲:P.1435 - P.1439

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緒 言
 鼻外法による涙嚢鼻腔吻合術Dacryocystorhi-nostomy (DCRと略す)は涙道開通手術の主流であり最も確実で優れた方法である。われわれも先に過去2年間にDCRを行つた23例を集計し,成功率91.3%の成績をおさめ,症例さえ選択すれば100%成功する手術であることを報告した1)。このDCRは1904年にToti2)が初めて鼻外法を行い,1920年にDupuy Dutemps & Bourguet3)が粘膜縫合を行い今日のDCRの術式を確立した。しかしDCRの技術的改善による適応範囲の拡大,他の術式との併用など検討の余地は残されている。とくに近年,眼科顕微鏡手術の導入により,粘膜縫合が綿密に容易に行えるようになり手術適応の拡大が可能となつた1)。われわれは従来DCRの適応とならなかつた小涙嚢の症例や再手術の症例に対し,口腔粘膜移植とpluggingagentとしてシリコンスポンジを用いて行うDCR変法を行い好結果を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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