文献詳細
薬の臨床
実質型角膜ヘルペスの免疫療法—第2報 PS-K (Krestin)による治療成績
著者: 加藤富士子1 大野重昭1 松田英彦1
所属機関: 1北海道大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1451 - P.1455
文献概要
近年,何らかの免疫学的異常が示唆される疾患に対して,非特異的免疫療法が有効であるという報告が増えてきている。
われわれは前報で実質型角膜ヘルペスにおける検索の結果,宿主の生体免疫能の低下を指摘した1)。そしてこれが本症の病態形成に何らかの関与をしていると考え,その病態を改善するため,従来のIDU, steroid療法にかわる免疫療法をLevamisoleを用いて試みた。その結果,視力および角膜浮腫の著明な改善をみたことを報告した1)。
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