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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科33巻12号

1979年12月発行

文献概要

薬の臨床

前眼部感染症に対するDE−020点眼液とゲンタシン®点眼液の二重盲検法による効果の比較

著者: 嶋田孝吉1 北野周作2 東野巌2 内田幸男3 金子行子3 徳田久弥4 葉田野博4 佐々木隆敏5 田中直彦5 大石正夫6 西塚憲次6 原二郎7 三井幸彦8 塩田洋8 小林俊策9 小寺健一10 東堤稔10 岡田寿太郎11

所属機関: 1自治医科大学付属病院 2日本大学医学部付属板橋病院 3東京女子医科大学付属病院 4杏林大学医学部付属病院 5横浜市立大学医学部病院 6新潟大学医学部付属病院 7公立学校共済組合近畿中央病院 8徳島大学医学部付属病院 9山口大学医学部付属病院 10阪大微生物病研究会 11京都大学薬学部薬品工学教室

ページ範囲:P.1543 - P.1553

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緒 言
 DE−020点眼液は,協和醗酵工業の研究所が開発したアミノグリコシド系抗生物質XK−62−21)の硫酸塩(KW−1062)を主成分とする点限液である。
 KW−1062の抗菌スペクトルは広く,Genta-micinと同様,グラム陽性球菌およびグラム陰性桿菌(緑膿菌,変形菌,セラチア,肺炎桿菌など)に強い抗菌力をもつている2)。その化学構造3)は,Gentamicin C1aの6'−N−メチル化体である(図1)。アミノグリコシド系抗生物質は,第Ⅷ脳神経系および腎臓に対する影響が強いことが問題になつているが,KW−1062は,これらの毒性が弱いこと4,5)から有用性が高く,全身薬としても開発が進められている6)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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