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斜視の原因と治療
Ⅹ.Slave Eye外直筋へのImpulseとその伝達機構 その2
著者: 三井幸彦1
所属機関: 1徳島大学
ページ範囲:P.1554 - P.1555
文献購入ページに移動Sine forced ductionによる RPRのEOGをみると,はじめはpeak to peakのtime lagは200msecであるが,反復するとabduction→adductionのtimelagは300〜400msecと延長し,adduction→abductionのtime lagはほとんど0になることを述べ,その理由は改めて説明すると書いた(5月号,第3回,図3)。そこで今度は矩形強制運動によるRPRのEOGをみることにしよう。図1に示すように最初数回はSlaveeyeも矩形運動をする。しかし反射を反復するとSlaveeyeは著明な歪みをうけた運動曲線を示すようになる。図中の数字は反復回数である。この歪みは電子回路を使つて容易に模写することができる。それを図2に示す。図の上半分は入力させた矩形波である。下半分は回路に並列にコンデンサーを挿入して得られた出力曲線で,図1に示すEOGの歪みを完全に模写している。
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