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特集 第32回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 学会原著
ソフトコンタクトレンズによる乾性角結膜炎の治療
著者: 長谷川栄一1 松尾信彦1 皿田勝久1 宮川公博1
所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.151 - P.156
文献購入ページに移動シェーグレン病患者にとって,人工涙液の点眼は自覚症状の軽快に100%の効果があることが報告されている1)。しかし,ある会社の医家むけ人工涙液の販売中止により,適当な局所療法剤としての点眼液が姿を消した。また,頻回の点眼を要する不便さもあった。
今回著者らは,シェーグレン病等の涙液分泌減少症には使用禁忌といわれていた2−HEMAの重合体を素材とするソフトコンタクトレンズ(以下SCL)を,そのbandage effectと,水分補給を目的として,厚生省研究班の診断基準による原因不明の乾性角結膜炎(以下KCS)患者に装用させた。また,自覚症状より得たKCS-Indexを作成し,初診時より治療によつてIndex値がいかに変化したかをも検討した。
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