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特集 第32回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 学会原著
眼科におけるOpportunistic infection特に表皮ブドウ球菌について
著者: 高木知子1 宮坂由美子1 水谷敏子1 宮永嘉隆1
所属機関: 1東京女子医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.163 - P.168
文献購入ページに移動近年,抗生物質,制癌剤,Steroid剤などの強力な化学療法の発達および放射線療法などの治療法の進歩に伴い,従来非病原性あるいは,弱毒菌といわれてきた常在性細菌によつて惹起されるOpportunistic infection1)がclose upされてきている。眼科領域においても,抵抗力の弱い新生児,乳児,あるいは老人などにこういつた細菌による疾患がおこりうることも十分考えられる。そこで著者らは,このようなOpportunistic patho-genと思われる細菌が眼科疾患において,どのように分布し,更に,これらが病因になりうるかどうかについても検討を加えることを試みた。今回はまず,結膜炎を中心とした疾患から細菌の分離同定を行ない,多数の分離をみたS.epidcrmidisについて,その薬剤感受性をはじめとして更に詳しい検索を行なつた。
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