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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科33巻2号

1979年02月発行

文献概要

特集 第32回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 学会原著

Fusariumによる実験的角膜真菌症(抄録)—抗真菌剤点眼の治療効果について

著者: 石橋康久1

所属機関: 1東京医科歯科大学眼科学教室

ページ範囲:P.195 - P.196

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緒 言
 角膜真菌症は,年々報告例が増加する傾向にあり失明に至る症例も少なくないが,適切な治療法の原則については,ほとんど研究がなされていない。その主な原因は,第1に優れた抗真菌剤がなかつたこと,第2に個々の症例の経過が多種多様であるため治療効果の判定が困難であること,第3に実験に適したシステムがなかつたことなどがある。
 しかし最近は優れた抗真菌剤も新たに開発され,また著者は角膜真菌症の研究に適した実験システムを開発した。そこで今回は,これらを用いて各薬剤の最小発育阻止濃度(MIC)と治療効果との関連,ならびに点眼回数・点眼濃度・角膜上皮剥離が治療効果に与える影響について検討した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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